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戒名は高いという誤解
- excellentocean
- 2014年6月16日
- 読了時間: 1分
一般的に、お寺にお願いすると「お戒名は高い」と思われているようですが、今日はその訳をお話しましょう。
檀家制度の中では、お戒名料というのがない場合も多くあります。というのも、小さなころからお寺に通ってお掃除や行事のお手伝いをしたり、お賽銭をあげたり、ご本尊に御仏前(お布施)をしたりということが数十年かさなったその結果として戒名を授かったものでした。
それに対して、それまでお寺とのお付き合いがなく、お葬式のときに初めてお戒名を依頼すという場合、先の例との公正さにアンバランスが生じます。そのアンバランスの差を、お戒布施で埋めましょうという経緯から生じたのが戒名料ということになります。
数百円のお賽銭が数十年貯まるとけっこうな額になることもありますが、それを一度にというと「高い」と感じることが、「戒名料は高い」という通念の誤解であるといえます。
もちろん商品のように価格があるものではありませんので、亡くなった方に「これくらいはしてあげたい…」という気持ちを表すひとつの手段となるとも考えられます。こういったことからお布施などは「お気持ち」というのが、本来のあり方といえるのでしょう。
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