

最後につぶやく「三つのことば」
老人ホームに勤めていたころ、入院したまま帰ってこないお年寄りを何人も見送った‥ 老人ホームのお年寄りは同じホームのお友だちが見送ってくれるが、中には病院の地下にある寒々しい霊安室で、誰もお焼香に来ない寂しいお葬式を執り行ったことが一度だけあった。...


戒名は高いという誤解
一般的に、お寺にお願いすると「お戒名は高い」と思われているようですが、今日はその訳をお話しましょう。 檀家制度の中では、お戒名料というのがない場合も多くあります。というのも、小さなころからお寺に通ってお掃除や行事のお手伝いをしたり、お賽銭をあげたり、ご本尊に御仏前(お布施)...


戒名って?
仏式でお葬式をするときにつけてもらう、それが戒名と思われているようだが実は違う。 「現代風に云うと、極楽行きのパスポートが戒名だ」。これは少しは的を射ているかもしれない。 実をいうと、戒名は生きているうちにもらうのが本来である。仏門に入る時につけてもらう―すなわち、これまで...


行年と享年
遺言コンサルタントの行政書士の方から質問を受けた。日本篤志献体協会の事務局から質問があったので確かなことを知りたいということであった。 言葉の意味としては、享年は何年生きたか、行年は何歳まで生きたかという意味である。そしてその用語とは別に「数え年」という数え方もある。...