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行年と享年

遺言コンサルタントの行政書士の方から質問を受けた。日本篤志献体協会の事務局から質問があったので確かなことを知りたいということであった。

 言葉の意味としては、享年は何年生きたか、行年は何歳まで生きたかという意味である。そしてその用語とは別に「数え年」という数え方もある。

  「享年」の「享」の意は「うける」であり、天地自然から享(う)けた年数という意味で、何年間この世界に存在したかという年数(year)を数える。 それに対して「行年」は、何歳まで生きたかという年齢(age)を数える。

 その結果、「享年」は「歳」をつけずに数字だけで表し、「行年」は「歳」をつけて年齢を表すのが正しいあり方である。すなわち、「享年六十」、あるいは「行年六十歳」という表現となる。

  またちなみに数え年というのは、生まれた時に1歳、以後正月ごとに1歳加齢して数える年齢の数え方である。先の「享年・行年」は、本来は誕生日の十月十日前から数えたので、数え年の数え方とは時にずれることもあるということである。

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